
島原の 角屋の塵は なつかしや 元禄の塵 享保の塵(吉井勇)

「京の夏の旅」で特別公開中の角屋へ(2014年9月14日まで)

江戸時代から残る島原の見事な揚屋建築、

角屋の家紋である蔓三つ蔦の暖簾をくぐると、

華やかな赤壁に目を引きつけられます。

建物に入るとまずあるのは大きな台所、

食料を保存する天然の冷蔵庫もありました。

台所全体で百畳ともいわれる広さです。

客人から刀を預かる刀箪笥、

天井が網代組になっている網代の間、

特徴ある障子の組子と斜めに設えられた棚です。

緑溢れる中庭の奥に、

可愛らしい井戸を見つけました。

大座敷の松の間から見えるのは、

臥龍松の庭です。

揚屋とは、置屋から太夫や芸妓を呼び、

文人墨客が集って饗宴を催した場所です。

細部にまで洗練された意匠を見ることができます。

「京の夏の旅」では、一階のみが公開されています。

次回は10年ぶりに公開の置屋「輪違屋」を紹介します。
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今年は、いろいろな旧家が公開されているようですね、
もう、次回はないお宅もあるかも知れません、正に
バグースです。
9月初めに京都へ行くんですが仕事です、時間が
あれば良いのですが、厳しいいです。
見させていただき感謝します。
アラックさん、こんばんは。
今年の夏の特別公開はここと次回掲載予定の輪違屋さんが目玉ですね。
9月上旬の京都訪問での時間の取りようによるかと思いますが、
角屋さんや輪違屋さんのある島原は京都駅からも近いので是非訪問下さい。
角屋さんor輪違屋さんのどちらかしか行けない場合は….、
私見ですが、今回掲載した角屋さんをお勧めします。
輪違屋さんはほぼ10年ぶりの公開ですが、
「紅葉の間」「傘の間」のある2階は撮影禁止であることと、
その2階は狭い場所を大勢の人が往き来するので、ゆっくり見れないと思います。