
白い沙羅の花散る庭園です。

特別公開中の妙心寺塔頭東林院へ。(撮影:2015年6月20日)

「沙羅の花を愛でる会」で訪れた東林院、

例年よりも早く花が咲いているとのことで、

驚くほど多くの花がありました。

沙羅の花を模した和菓子とお茶をいただき、

心静かに方丈庭園を眺めます。

ほどなくしてご住職の講話が始まりました。

朝咲いた花も夕方には散ってしまう、

沙羅の花はそんな儚い一日花です。

一日を精一杯生きている姿を振り返ってみて、

あなた自身は如何でしょうか。

すべての人は今この現在に生きていて、

過去に戻ることも未来に生きることもない。

今日という日は誰にとっても二度と来ることはないのです。

ご住職からは、この話を土産として持って帰ってくださいとのことです。

講話をうかがっている目の前で、

沙羅の花が静かに落花していくのが見えました。

花を眺めながらも自分自身と対話する、

そんなひとときを過ごした、沙羅の花を愛でる会でした。
(「沙羅の花を愛でる会」は6月30日までです。)
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