随所に中国風の様式が見られる境内です。
明の高僧・隠元禅師が建立した黄檗山萬福寺へ。(撮影:2015年7月11日)
三間三戸の三門、棟中央に見えるのは火焔付きの宝珠です。
菱形の平石が整然と並ぶ参道、
大雄宝殿は日本で最大のチーク材建造物です。
置かれている香炉も中国風です。
大雄宝殿の奥にある法堂、
扁額は「獅子吼(ししく)」、
卍くずしの匂欄が印象的です。
伽藍を繋ぐ回廊を巡ると、
合山鐘が回廊の中にありました。
蓮が咲く開山堂も卍くずしの匂欄、
参道の石畳は氷裂文の紋様です。
木魚の原型である開版(かいぱん)は斎堂の前にあります。
明から日本へ招聘された隠元禅師は、
当初は3年の滞在で帰国するつもりでしたが、
信奉者の嘆願で日本に留まる決意をされ、
4代将軍・徳川家綱公から支援を受けて、
故郷の寺と同名の黄檗山萬福寺を開きました。
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